Written :
November 28, 2024
Updated :
November 28, 2024

Vol 20. 【保存版】Curveを始める人のための完全ガイド

(本ページはプロモーションを含んでいます)

このブログは以下のような方に読んでいただきたいです。

1)Curveとは何か?

2)Curveのユニークなエコシステムとは?

3)Curveの様々な使い方は?

仮想通貨取引の世界で注目を集めているCurve(カーブ)。「DEX」や「流動性」という言葉は聞いたことがあっても、具体的な仕組みや活用方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、Curveの基本から応用まで、誰でもわかるように解説していきます。

【結論】Curveとはソフトペッグしたコイン(ステーブルコインや、wBTCとtBTCなど価格がやんわりペッグされたコイン)に特化したコスト競争力に優れた分散型取引所(DEX)です。低い手数料と安定した取引環境が特徴で、DeFiの重要なインフラとして機能しています。初心者から上級者まで、安全に仮想通貨取引を行える革新的なプラットフォームとして評価されています。

1) Curveとは?DeFiの流動性を支える根幹のDEX

Curveは、分散型金融(DeFi)の世界で最も重要な取引所の一つです。従来の取引所とは異なり、誰もが自由に参加でき、中央機関による管理を必要としない革新的なシステムを採用しています。執筆時点ではTVLが$1.8bn、全DeFiの中で22位にランクされています。(最新の情報はこちらご参照ください。)特にソフトペッグされたコインの取引において、その効率性と安全性は群を抜いています。

① Curveの基本的な仕組みと特徴

Curveの特徴は、その独自の取引システムにあります。従来の取引所では、買い手と売り手のマッチングが必要でしたが、Curveでは自動的に価格が決定され、いつでも取引が可能です。特に、1ドルの価値を維持するように設計されたステーブルコイン同士の取引において、その真価を発揮します。なぜなら、ステーブルコインは本来同じ1ドルの価値を持つため、それらの間の取引は可能な限り1:1に近い比率で行われるべきだからです。Curveはこの特性に特化することで、より効率的な取引環境を実現しています。特に注目すべきは、低い手数料と価格への影響(スリッページ)を最小限に抑える仕組みです。

a) ステーブルコインに特化した独自のAMM(自動マーケットメーカー)の仕組み

Curveの心臓部とも言えるAMMは、「ステーブルスワップ」と呼ばれる独自のアルゴリズムを採用しています。これは、取引されるコインが常に1ドルに近い価値を持つという前提で設計されています。例えば、USDTとUSDCの取引では、両者とも1ドルを目指すステーブルコインなので、取引される量が多くても1:1の交換比率から大きくずれないように調整されます。これは、一般的な暗号資産の取引所では実現できない特徴です。他の取引所では、取引量が増えると価格が大きく変動してしまいますが、Curveではステーブルコインの特性を活かして、この問題を解決しています。

b) 低スリッページと安い手数料

Curveが多くのユーザーから支持される最大の理由は、大量取引時でも価格がほとんど動かないことです。例えば、100万ドル相当のUSDTをUSDCに変換する場合、一般的な取引所では数%の価格変動(スリッページ)が発生しますが、Curveではわずか0.01%程度に抑えられます。これは、ステーブルコインが本来同じ価値を持つという特性を活かした独自のアルゴリズムによって実現されています。また、取引手数料も0.04%程度と業界最低水準に設定されており、大口取引をする機関投資家からも高い支持を得ています。

c) veCRVトークノミクス

Curveの独自トークンであるCRVは、単なる取引所トークン以上の機能を持っています。CRVをロックすることで得られるveCRV(投票権付きCRV)は、プラットフォームの重要な意思決定に参加できる権利を持ちます。例えば、どのステーブルコインのペアに取引手数料からの報酬を多く配分するかを決める投票に参加できます。ロック期間は最長4年で、期間が長いほど投票の影響力が強くなり、プラットフォームの収益からより多くの配当を受け取ることができます。つまり、長期的なプロジェクトの発展に貢献するほど、大きな権限と報酬が得られる仕組みになっています。

これらを纏めると以下のようになります。

② Curveが選ばれる3つの理由

Curveが多くのユーザーから選ばれる背景には、確かな技術力と実績があります。特に、ステーブルコインの取引において、その信頼性は他の追随を許しません。また、継続的な開発とコミュニティの支援により、システムの安定性が日々向上しています。さらに、将来性のあるトークン設計により、長期的な価値の向上が期待されています。

a) 低コストでの取引の実現

Curveの最大の強みは、取引コストの圧倒的な低さです。この優位性を理解するために、最大のDEXであるUniswapとの比較を見てみましょう。

執筆時点でCurveの取引手数料は0.04%と設定されているのに対し、Uniswapの標準的な手数料は0.3%です。これは実に7.5倍の差があります。具体的な例で見てみると、100万ドル規模のステーブルコイン取引の場合、Uniswapでは手数料とスリッページを合わせて約3,000~5,000ドルのコストが発生しますが、Curveでは400~600ドル程度に抑えることができます。

さらに重要な違いは、大口取引時のスリッページ(価格変動)です。Uniswapは「恒積公式」と呼ばれるアルゴリズムを使用しており、取引量が増えるほど価格が大きく変動する仕組みになっています。一方、Curveは「ステーブルスワップ」という独自のアルゴリズムにより、100万ドル規模の取引でも価格変動を0.01%以下に抑えることができます。

また、Uniswapでは取引の約定価格が市場価格から乖離するケースが多いのに対し、Curveではステーブルコインの本来の価値である1:1の比率に常に近い状態を維持できます。これにより、機関投資家のような大口取引者にとって、予測可能で効率的な取引が可能となっています。

b) ステーブルコインの成長性とブランドイメージ

ステーブルコイン市場は、驚異的な成長を続けています。2020年初頭には約50億ドル程度だった市場規模は、2024年には約1,500億ドルにまで拡大しました。特に注目すべきは、日々の取引量です。2024年初頭の時点で、主要なステーブルコイン(USDT、USDC、DAI、USDS)の合計日次取引量は平均して約1,000億ドルを超えており、この取引の相当部分がCurveを経由しています。

この成長の背景には、様々な要因が存在します。機関投資家による暗号資産取引の増加に伴い、取引の決済手段としてステーブルコインの需要が高まっています。また、新興国では法定通貨の価値変動リスクを避けるための決済手段として、ステーブルコインの利用が拡大しています。さらに、DeFiプロトコルでの担保としての需要も増加しており、クロスボーダー送金での活用も進んでいます。

さらに近年、Curveの活用範囲は大きく拡大しています。特に注目すべきは、BTCFiLiquid Stakingの分野です。

BTCFiの発展に伴い、ビットコインのトークン化資産の取引でCurveが重要な役割を果たしています。例えば、LBTCとwBTCの取引プールは、ビットコインをイーサリアム上で効率的に運用するための重要なインフラとなっています。これにより、ビットコインホルダーは、自身の資産を保持したまま、イーサリアム上のDeFiに参加することが可能になりました。

また、イーサリアムのLiquid Staking分野でも、Curveは中心的な役割を担っています。例えばstETH-WETHプールは、ステーキングしたETHの流動性を確保する上で重要な機能を果たしています。このプールにより、ユーザーはステーキング報酬を得ながら、必要に応じて通貨を変更することができます。

このように、Curveは単なるステーブルコインの取引所から、より広範なDeFi資産のマーケットメーカーへと進化しています。

Curveは、このステーブルコイン市場において「最も信頼できる取引所」としてのブランドイメージを確立しています。新しいステーブルコインが登場する際も、Curveでの取り扱いが開始されることが、そのステーブルコインの信頼性を示す重要な指標として認識されています。

c) Curveエコシステムへの拡張の期待

Curveは単なる取引プラットフォームを超えて、DeFiの基盤インフラストラクチャーとしての地位を築きつつあります。この拡張性は、具体的な協業事例で見ることができます。

最も有力な事例は「Curve War」で有名なConvex Financeとの相乗効果でしょう。ConvexはCurveのveCRVトークンを効率的に運用する仕組みを提供しており、執筆時点で$1.0bnの資金がロックされています。(最新情報はこちら)。これによりCurveの流動性と取引量は大幅に増加しました。

さらに直近の事例として、Abracadabraとの連携があります。Abracadabraは、CurveのLPトークンを担保として、MIMというステーブルコインを発行できる仕組みを提供しています。具体的には、ユーザーがCurveの3CRV-fUSDTプールなどのLPトークンを担保として預け入れることで、その価値の最大75%までMIMを借り入れることができます。この仕組みにより、Curveのユーザーは流動性提供による収益を得ながら、同時に担保としても資産を活用できるようになりました。これはCurveエコシステムの価値を更に高める革新的な活用例として評価されています。

この部分をまとめると以下のようになります。

③ Curveの歴史とこれまでの成長

Curveは、その立ち上げから現在に至るまで、着実な成長を遂げてきました。特に、ステーブルコインの取引プラットフォームとしての地位を確立し、DeFiエコシステムの重要な基盤となっています。また、セキュリティ面での実績も、その信頼性を裏付けています。

a) ローンチから現在までのマイルストーン

Curveは2020年1月に、ロシア人の数学者Michael Egorovによって設立されました。Egorovは数学の博士号を持ち、特に暗号技術と金融工学の専門家として知られています。当初は個人プロジェクトとして始まったCurveですが、その革新的なアルゴリズムは急速に注目を集め、ParaFi Capital、Framework Venturesなどの著名なクリプトファンドから出資を受けることになりました。2020年8月には、プロジェクトの分散化を進めるためCRVトークンを導入。その後、スイスを拠点とするCurve DAOが設立され、効率的な分散型の運営体制を確立しています。

Curveのガバナンス構造は、効率性と分散性のバランスを巧みに取り入れた先進的なモデルとなっています。技術的専門性の高いMichael Egorovを中心とするコアチームが、プロトコルの安定性と革新性を担保しつつ、重要な意思決定はコミュニティと協調して行われています。その下でコミュニティカウンシルが日々の運営やコミュニティ管理を担当し、プロトコルの健全な発展を支えています。

コミュニティは主に三つの層で構成され、それぞれが重要な役割を果たしています。最上位には、veCRV(投票権付きCRV)保有者で構成される戦略的な意思決定層があり、約500のアクティブなアドレスが定期的に投票に参加しています。次の層は、Convex Financeのようなプロトコルを通じて参加する機関投資家層で、全体の流動性の約40%を提供し、市場の厚みを支えています。そして、最後の層として日常的にCurveを利用する約10万の一般ユーザー層が、活発な取引を通じてエコシステムの活性化に寄与しています。

この多層的なガバナンス構造により、Curveは技術的な専門性を維持しながら、コミュニティの意見を適切に反映させることに成功しています。特に、大規模なアップデートや新機能の導入時には、各層からの意見が慎重に検討され、バランスの取れた意思決定が行われています。この体制は、DeFiプロトコルの持続可能な発展モデルとしても注目されています。

b) TVL(総ロック価値)の推移と分析

Curveにロックされている資産の総額(TVL)は、サービス開始以来、着実な成長を遂げています。特に注目すべきは2021年のTVL急成長期です。2021年1月時点で約20億ドルだったTVLは、8月には240億ドルまで急成長を遂げました。この急成長の背景には、Convex Financeの登場が大きく影響しています。

具体的な例を見てみましょう。2021年5月にConvex Financeがローンチされた直後、CurveのTVLは約100億ドルでした。その後わずか3ヶ月で、ConvexユーザーからのCRVロックとLP預入れにより、TVLは200億ドルを突破。この急成長は、ConvexがCurveのveCRVトークンを効率的に運用する仕組みを提供したことで、Three Arrows Capitalなどの機関投資家からの大規模な資金流入が起こったためです。

さらに注目すべきは、2022年の暗号資産市場の大幅な下落時期においても、Curveは比較的安定したTVLを維持できた点です。例えば、2022年5月のTerraUST崩壊時には、多くのDeFiプロトコルが50-70%のTVL減少を経験する中、Curveの減少幅は約30%に留まりました。これは、CurveがステーブルコインのDEXとして確固たる地位を築いており、市場混乱時でも機関投資家からの信頼を失わなかったことを示しています。

c) 主要な成功事例とセキュリティ実績

Curveの成功事例として、特に注目すべきは2022年のFrax Financeとのコラボレーションです。Fraxはアルゴリズミックステーブルコインプロジェクトですが、CurveのFrax-3CRVプールを中心に成長戦略を展開しました。このプールは、FraxのステーブルコインFRAXと、Curveの主力プールである3CRV(USDT、USDC、DAIの合成トークン)を組み合わせたものです。

このコラボレーションは大きな成功を収めました。Frax-3CRVプールのTVLは最大で20億ドルを超え、日次取引量は平均して1億ドル以上を記録。これは、新興のステーブルコインプロジェクトがCurveのインフラを活用することで、短期間で市場の信頼を獲得できることを示した好例となりました。

セキュリティ面での実績も特筆に値します。CurveのスマートコントラクトはTrail of Bits、Quantstamp、MixBytes等の主要な監査企業による複数回の監査を通過しています。特に、2021年2月に実施されたTrail of Bitsの監査では、98%という高いセキュリティスコアを獲得。これは、DeFiプロトコルとしては極めて高い評価です。

2) Curveのエコシステム

① CRVを通じたプロトコルへの参加と収益

a) Curve DAOに参加するためのveCRVとは何か?

veCRVは、Curveのガバナンストークンである「CRVトークン」をロックすることで得られる投票権付きトークンです。(CRVはCurveでLPトークンをステークすることでもらえますし、DEXでスワップして市場から買い取ることもできます。)

CRVは最長4年間ロックすることができ、ロック期間が長いほど多くのveCRVを得ることができます。例えば1000CRVを4年間ロックすると1000veCRV、2年間ロックすると500veCRVとなります。このveCRVは時間とともに減少し、ロック期間終了時にはゼロになります。

ロックの仕組みは時間経過も考慮され、残り時間の減少がveCRVの価値を減少させます。例えば、1000CRVを4年間ロックした場合、1年後には750veCRV、2年後には500veCRV、3年後には250veCRVとなります。この減少は日単位で計算され、毎日わずかずつ減っていきます。

veCRVはロック期間中は移転や売却ができません。そのため、ロックを行う際には自身の資金需要を慎重に検討する必要があります。一般的な戦略として、定期的に少額ずつロックを行い、常に一定量以上のveCRVを維持する方法が取られているようです。

b) veCRVホルダーの権利

veCRVホルダーには、プロトコルにおける3つの重要な権利が付与されます。

1つ目は「各プール(通貨の組み合わせ)のCRV報酬配分を決定する投票権」です。各プールは以下の3つを原資として報酬を獲得しますが、その内の「①CRV報酬」の配分を決定する投票に参加することができます。

①各プールに割り当てられたCRV報酬=CRV建で分配

②取扱手数料の50%(残りの50%はLP提供者に)=プールの通貨(例えばUSDCとUSDT)で分配

③crvUSD市場からの利息=crvUSDで分配

投票権の大きさはveCRVの保有量と期間に比例し、より多くのveCRVを持つほど、強い影響力を持つことができます。

上記の①、②、③はcrvUSDに変換され、veCRV保有者に分配されます。

2つ目は「CurveDaoの重要な意思決定にも参加する権利」です。新しいプールの追加や、手数料構造の変更、CurveDAOのアップグレードなど、Curveの根幹に関わる決定に投票権を行使できます。

3つ目は「流動性提供時のCRV報酬ブースト権」です。veCRVの保有量に応じて、流動性提供者へのCRV報酬を最大2.5倍まで増やすことができます。このブースト効果は、提供する流動性の量とveCRV保有量のバランスによって決まります。例えば、100万ドル相当の流動性を提供する場合、最大ブーストを得るためには約40万ドル相当のveCRVが必要となります。各プールのブースト状況はCuveDaoのGaugeWeightVoteから確認できます。

3つ目のブースト権は2つ目の意思決定の一部ですが、直接報酬に関連する重要な権利なので、ここでは別枠で記載しました。

3つの権利を図で表すと以下の通りになります。


c) ガバナンス参加によるプロトコル収益の獲得方法

CurveDAOへの参加は、主に週次の投票を通じて行われます。投票はCurve.fiの「DAO」セクションから行い、保有するveCRVを各プールに配分します。この投票により、プールごとのCRV報酬量が決定されます。投票を行うことで、基本の報酬に加えて、プールを提供するプロトコル(例えばConvex)が提供する追加報酬(ブライブ)も獲得できます。

ブライブは、直接Curve DAOに投票することでも獲得できますが、管理の手間などを考慮すると、通常はVotiumなどのプラットフォームを使うことが一般的です。各プロトコルは自身のプールへの投票を促すため、独自トークンやステーブルコインの形で追加報酬を提供します。これらの報酬は週次で更新され、プールによっては年率20-50%相当の魅力的な報酬が提供されることもあります。

また、veCRVホルダーは自身でブーストしたプールに流動性を提供することで、さらなる収益機会を得ることができます。ブースト効果により、同じ量の流動性提供でも最大2.5倍の報酬を得られ、これにブライブを組み合わせることで、より高い収益を目指すことができます。

② Convexとの協業

a) Convexとは?(その価値と追加報酬の仕組み)

ConvexはCurveのガバナンスプロトコルとして機能し、個人では非効率的になりがちなCRVのロックと運用を最適化します。執筆時点でのTVLは$1.0bn(最新のTVLはこちら)イーサリアムメインネットのみで利用可能です。ユーザーがCRVをConvexに預けると、即座にcvxCRVを受け取ることができ、これによりCurveの基本報酬に加えて、CVXトークンの形で追加報酬を得ることができます。

Convexの基本的な仕組みは、ユーザーから預かったCRVを自動的に4年間ロックし、最大量のveCRVとして運用するというものです。これにより得られる報酬は、Convexのスマートコントラクトを通じて自動的に最適な形で分配されます。例えば、100CRVを預けた場合、従来であれば4年間のロックが必要でしたが、Convexを通じれば即座に最大のブースト効果を得ることができます。

さらに、Convexは独自のトークンエコノミクスを構築しています。CVXトークンはプラットフォームの価値を捕捉し、保有者はプロトコル(Convex)の収益分配を受ける権利を持ちます。これにより、基本のCurve報酬に加えて追加収益を得ることができるのです。

b) cvxCRVとveCRVの違いと特徴

cvxCRVは、通常のveCRVとは異なる特徴を持つトークンです。最大の違いは流動性です。veCRVが4年間のロックを必要とし、その間は一切の解除や移転ができないのに対し、cvxCRVは自由に取引可能で、必要に応じて即座に売却することができます。

また、価値の減少メカニズムも異なります。veCRVは時間の経過とともに直線的に減少していきますが、cvxCRVは常に一定の価値を維持します。例えば、4年間ロックした1000veCRVは1年後には750veCRVまで減少しますが、1000cvxCRVは1年後も同じ1000cvxCRVのままです。

ただし、cvxCRVには直接的なガバナンス参加権がないという制限があります。Curveプロトコルの意思決定に参加するためには、従来通りveCRVが必要です。Convexの場合、集約したveCRVの投票権はConvexによって行使されることになります。

c) Convex経由の運用メリットとリスク

Convex経由での運用には明確なメリットがあります。最も重要なのは資本効率の大幅な向上です。例えば、100万ドル相当の流動性を提供する場合、通常であれば最大ブーストを得るために40万ドル相当のCRVを4年間ロックする必要がありますが、Convexを利用すれば、はるかに少額の投資で同様の効果を得ることができます。

また、運用の柔軟性も大きなメリットです。cvxCRVは流動性が高く、必要に応じて素早くポジションを調整できます。複数の報酬トークン(CRV、CVX、その他のプロトコルトークン)を自動的に獲得できる点も、収益の多様化という観点で魅力的です。

一方で、重要なリスクも存在します。スマートコントラクトリスクは最も注意すべき点です。また、Convexへの過度な集中によるリスクも考慮する必要があります。

d) ConvexにCRVを預けた場合とVotiumを利用した場合の違い

ConvexにCRVを預ける場合とVotiumを利用する場合では、収益構造に大きな違いがあります。最も重要な違いは報酬の受け取り方です。CRVを直接Convexに預ける場合、cvxCRVとCVXトークンを基本報酬として受け取り、これらは自動的に蓄積されていきます。一方、Votiumを利用すると、基本報酬に加えて、各プロトコルが提供する追加のトークン報酬(FXS、FRAX、MIMなど)を受け取ることができます。これらの追加報酬は週次で更新され、時には基本報酬を大きく上回ることもあります。

次に重要な違いは、投票戦略の柔軟性です。CRVを直接預ける場合、投票権はConvexプロトコルに委託され、個別の判断を行う余地はありません。一方、Votiumでは毎週どのプールに投票するかを自由に選択できます。例えば、ある週はFRAX-USDCプールに投票して高いFXS報酬を得て、翌週はMIM-3CRVプールに投票を変更して別のトークン報酬を獲得するといった、動的な運用が可能です。

さらに、管理の手間と収益機会のバランスにも違いがあります。Convexへの預け入れは一度の取引で完結し、その後の管理は最小限で済みます。Votiumを利用する場合は週次での投票判断と報酬請求が必要ですが、その分、市場状況に応じて最も収益性の高いプールを選択できます。熟練したユーザーの場合、Votium経由での運用により、年率にして30-50%程度の追加収益を獲得できることもあります。

③ Curve Warについて(Convexの具体例を中心に)

Curve Warは、Curveプロトコルにおける重要な投票権の獲得を巡る、プロトコル間の戦略的な競争を指します。この「戦争」は、実際の戦闘ではなく、より多くの報酬を獲得するための経済的な駆け引きを表現しています。2021年後半から2022年にかけて、この競争は白熱し、DeFi市場全体に大きな影響を与えることとなりました。

a) veCRVの投票権を巡る争いの仕組み

Curve Warの最も象徴的な事例は、2021年末から2022年初頭にかけて起きた「Convex vs. Yearn」の争いです。この戦いは、Curveエコシステムにおけるパワーバランスを大きく変えることとなりました。

当時、YearnはCurveの最大の利用者でした。Yearnの「yvault」と呼ばれる自動運用戦略は、ユーザーの資産を効率的にCurveで運用し、高い利回りを提供していました。そのため、多くのveCRVを確保し、有利なブースト報酬を得ていました。

しかし、2021年5月に登場したConvexは、革新的な戦略でこの構図を一変させます。Convexは「CVX」という独自トークンを発行し、CRV保有者に対して「CRVをロックアップすれば、それ以上の価値のCVXを提供する」というインセンティブを提示しました。さらに、このCVXはガバナンス投票にも使え、Convexの収益分配にも参加できるという魅力的な特徴を持っていました。

この戦略は大きな成功を収めます。わずか半年で、ConvexはCurveの全veCRVの約50%をコントロールする立場となりました。これにより、YearnのCurveにおける影響力は相対的に低下し、多くのユーザーがYearnからConvexへと資金を移動させました。ここで起こったCRVトークンの獲得競争のことが「Curve War」と呼ばれることになりました。

具体的な数字で見ると、2021年5月時点でYearnは約6億ドルの資産をCurveで運用していましたが、2022年初頭にはConvexの運用資産が約20億ドルに達し、圧倒的な差をつけることとなりました。この変化は、単なる資金の移動以上の意味を持ちました。ConvexによるveCRVの集中は、Curveの報酬分配に大きな影響を与え、実質的にCurveの意思決定に強い発言力を持つことになったのです。

b) ブースト報酬の最大化戦略

Convexは集約したveCRVを活用して、効率的なブースト報酬の獲得を実現しています。通常、最大2.5倍のブーストを得るためには、提供する流動性の40%相当のveCRVが必要です。しかし、Convexを利用すれば、はるかに少額の投資で同様のブースト効果を得ることができます。

この効率化は、規模の経済によって実現されています。Convexが大量のveCRVを集約することで、個人では達成困難な最適化が可能になります。さらに、プール間での報酬率の違いや、取引量の変動を考慮した自動的な最適化も行われています。

具体的な仕組みは以下のような循環的な成長モデルとなっています。まず、ユーザーがCRVをConvexに預けると、Convexはそれを4年ロックしてveCRVに変換します。このveCRVを使って、Curveの各プールで最大のブースト効果(2.5倍)を得ます。例えば、USDC/USDTプールで年率10%の基本報酬が、ブーストにより25%まで上昇します。この増加分の報酬は新たなCRVとして発行され、その一部がConvexに還流します。Convexはこの還流したCRVも再度ロックすることで、さらにveCRV保有量を増やしていきます。

このサイクルにより、Convexの影響力は指数関数的に成長していきました。ユーザーにとっては、三種類の収益機会があります。

第一の基本報酬は、CurveプロトコルからのCRV報酬で、預けたCRVに対して年率3-5%程度が得られます。

第二のプラットフォーム報酬は、ConvexプロトコルからのCVXトークンの配布で、預けたCRVの量に応じて年率10-15%相当のCVXが得られます。

第三のブースト報酬は、Convexが集約したveCRVによって得られる追加のCRV報酬で、通常の1.5-2.5倍の報酬率となります。

例えば、1000CRVを預けた場合、年間で基本報酬として30-50CRV、プラットフォーム報酬として100-150CVX、そしてブースト効果により追加で50-100CRV程度を得ることができます。これらの複合的な報酬は、市場環境によって変動するものの、時として年率50-70%の総合利回りに達することもあります。

c) Curve Warsの結果起こったこと

Curve Warの結果、Curveエコシステムは大きく変容しました。最も顕著な変化は、Convexが実質的なガバナンスの中心となったことです。現在、主要なプロトコルの多くが、CurveでのLP報酬を最適化するために、Convexとの協力関係を構築しています。

この変化は、プロトコル間の力関係にも大きな影響を与えました。新しいプロジェクトを立ち上げる際には、Convexとの関係構築が重要な検討事項となっています。多くのプロジェクトがConvexユーザーへの特別なインセンティブを提供するなど、積極的な協力関係を模索しています。

特に注目すべき最近の事例として、AbracadabraとFraxがあります。Abracadabraは、CurveのLPトークンを担保としてMIMを発行できる仕組みを提供し、これをConvexと連携させることで、ユーザーはより効率的な借入とイールドファーミングが可能になりました。具体的には、ユーザーがConvexでブーストされたCurve LPトークンを担保にMIMを借り、それを再度Curveで運用するという複合的な戦略が可能になっています。

また、Fraxは独自のプロトコルであるFraxlendを立ち上げ、CurveとConvexのエコシステムを活用した新しい借入プラットフォームを展開しています。これにより、FraxのLPトークンをより効率的に活用でき、高いイールドを生み出すことが可能になりました。

このように、Curve Warを通じて形成された構造は、単なる報酬の獲得競争から、より複雑な金融商品の開発へと発展しています。投票の効率化を支援するツールの開発や、新しい報酬分配メカニズムの導入など、技術的な革新も進んでいます。一方で、Convexへの過度な集中化への懸念も存在し、これに対応するための新しいガバナンスモデルの検討も進められています。

特に最近では、crvUSDの導入により、Curveエコシステムはさらなる進化を遂げています。この新しいステーブルコインは、CurveとConvexの既存のインフラを活用しながら、より効率的な担保管理とイールド生成を可能にしています。これは、Curve Warを通じて構築された強固なインフラが、新しい金融イノベーションの基盤として機能していることを示す好例といえます。

3) 具体的なCurveの使い方

Curveの基本的な使い方は3つと考えて良いと思います。

①スワップ(交換)する②運用する③CRVをステークする、になります。

以下に、それぞれ見ていきましょう。

① スワップする

Curveでの最も基本的な機能であるスワップ(通貨交換)について、初心者でも安全に取引できるよう、具体的な手順と注意点を説明します。

a) MetaMaskなどのウォレット設定と接続方法

Curveを利用するための第一歩は、ウォレットの準備です。最も一般的なMetaMaskを例に説明すると、まずChrome拡張機能としてMetaMaskをインストールし、新規のウォレットを作成するか、既存のウォレットをインポートする必要があります。この際、シードフレーズ(秘密鍵)は絶対に他人に教えてはいけません。メタマスクについては、こちらもご覧になってください。

Curveの公式サイト(curve.fi)にアクセスしたら、右上の「Connect Wallet」ボタンをクリックしてMetaMaskと接続します。

初回接続時には、MetaMask側で接続承認の確認が求められます。私はガス代を節約するためにEthereumのL2と呼ばれるArbitrumなどを利用しています。L2についてご存知ない方はこちらも参考にどうぞ。

なお、取引を行う前に必ずウォレットにETH(ガス代用)と取引したいトークンの残高があることを確認してください。特にETHの残高が不足していると、取引が実行できないだけでなく、承認取引のガス代も支払えない状態になってしまいます。

b) 最適なスワップルートの選択とスリッページ設定

Curveでのスワップは、単一のプールで完結する場合と、複数のプールを経由する場合があります。例えば、USDTからUSDCへの取引は単一プールで可能ですが、USDTからETHへの取引は、複数のプールを経由する必要があります。

取引を行う際は、まず取引したい通貨ペアを選択し、金額を入力します。Curveは自動的に最適なルートを計算し、予想される受取額を表示します。この際、「Price Impact」(価格への影響)と呼ばれる数値に注目することが重要です。この数値が1%を超える場合は、取引金額が大きすぎる可能性があり、分割して取引することを検討すべきです。

スリッページ設定は、取引の許容誤差を決めるものです。デフォルトでは0.1%に設定されていますが、市場の変動が激しい時期や、取引額が大きい場合は、0.3-0.5%程度に引き上げることで取引失敗のリスクを減らすことができます。ただし、設定値を高くしすぎると、予期せぬ不利な価格で取引が成立する可能性があるため、注意が必要です。

c) ガス代の節約テクニックと取引タイミング

Ethereumネットワークでの取引では、ガス代(取引手数料)の変動が大きいため、効率的な取引のためにはガス代の管理が重要です。一般的に、アメリカの深夜時間帯(日本時間の午後)や週末はガス代が低くなる傾向があります。ガス代の相場はここでリアルタイムに確認できます。またクロムの拡張機能であるイーサガストラッカーはクロムに常駐して、おおよそのガス代を教えてくれるので私は重宝しています。

また、取引の承認(Approve)と実行は別々の取引となります。初めて取引するトークンペアの場合、まず承認取引が必要で、これにもガス代がかかります。そのため、小額の取引を頻繁に行うよりも、ある程度まとめて取引を行う方が、ガス代の総額を抑えられます。

Ethereumのメインネットでガス代が高い場合はArbitrumなどの第2層(L2)ネットワークを利用することで、大幅なコスト削減が可能です。これらのネットワークでは、1回の取引あたり数セント程度でスワップを実行できます。ただし、L2を利用する場合は、事前にそのネットワークに資産を移動しておく必要があります。

② 流動性提供する

流動性提供(LP)は、Curveで収益を得るための主要な方法です。ただし、適切なプール選択とリスク管理が重要となります。

a) 適切なプールの選択基準と評価方法

プール選択は、流動性提供の成否を決める最も重要な要素です。評価すべき主要な指標として報酬額があります。Curveの報酬は以下の青枠部分の3つの構造からなっています。

1/Base vAPY(variable APY)でLPの報酬(LP供給した通貨ペアで報酬)

2/Rewards tAPR (tokenAPR)でLPトークンをステークすると得られる報酬($CRVで報酬)

3/Incentiveで、他のプロトコルからの報酬

加えてAPYだけでなく、プールの流動性規模と取引量のバランスも重要な判断材料です。流動性が大きすぎると一人当たりの収益が下がり、少なすぎると価格変動リスクが高まります。理想的なのは、日次取引量が総流動性の10-30%程度のプールです。これは、安定した取引手数料収入が期待できる一方で、過度な価格変動のリスクを抑えられる水準だからです。

また、プールに含まれるトークンの性質も慎重に評価する必要があります。例えば、すべてが大手の中央集権型ステーブルコイン(USDT、USDCなど)で構成されるプールは、比較的リスクが低いと言えます。一方、アルゴリズム型ステーブルコインや新興のステーブルコインが含まれるプールは、より高いリスクを伴う可能性があります。

b) 流動性供給時の必要な準備と手順

流動性提供を始める前に、流動性を提供するトークンをすべて用意する必要があります。例えばUSDT、USDCのプールに流動性を提供する場合には、いずれか一方、もしくは両方のコインを準備します。

具体的な手順は以下の通りです。まず、Curveのウェブサイトで「Pools」セクションから目的のプールを選択します。

その後、Depositを実行し実際の預け入れ取引を行います。

初回の場合、各トークンに対する承認(Approve)取引が必要でメタマスク側でも要求されます。

これが終わるとDepositに移ります。

預け入れが完了すると、プールトークン(例:USDC/USDT)が付与されます。このトークンは、あなたの流動性提供を証明するものです。

また、tAPY報酬を受け取るためには、この次のステップとしてLPトークンをステークする必要があります。ステークするには、Depositと同様にApproval/Stakeのプロセスをメタマスク側含めて行う必要があります。

自分がステークしたLPについては、ダッシュボードで確認することができます。

また、この画面の上部で自分のDailyの収益性とクレームできるCRVを確認することができます。

また赤枠部分クリックするとプール全体と自分自身のLPおよびステーキングの状況を確認することができます。

c) インパーマネントロスのリスク管理

インパーマネントロス(非永続的損失)は、流動性提供者が直面する主要なリスクの一つです。これは、プール内のトークン価格が変動することで発生する損失を指します。ただし、Curveは同じ価値を持つステーブルコイン同士の取引に特化しているため、一般的なDEXと比べてこのリスクは大幅に低減されています。

具体的な数値で見てみましょう。例えば、USDT-USDCプールの場合、両者の価格差が最大でも0.1%程度に収まることが多く、その結果としてのインパーマネントロスは年率0.1%未満に抑えられます。これは、取引手数料収入(年率2-5%)で十分にカバーできる水準です。

一方で、ETHやBTCを含むプール(例:tricryptoプール)では、価格変動が大きいためインパーマネントロスのリスクも高まります。これらのプールに参加する場合は、より高いAPYを期待できる反面、価格変動リスクにも十分注意を払う必要があります。リスク管理の観点からは、ポートフォリオの一部のみをこうしたリスクの高いプールに配分し、大部分をステーブルコインプールで運用することが賢明です。

③ Convex経由でのCRVステーキング

CurveのCRVトークンをより効率的に運用する方法として、Convex経由でのステーキングがあります。Convexは、個人では実現が難しい最適なブースト効果と複数の報酬を組み合わせることで、より高い利回りを実現できるプラットフォームです。特に、4年間のロック期間なしで最大のブースト効果を得られる点が、多くのユーザーから支持されています。

a) Convexでのステーキングの手順

Convex経由でのCRVステーキングは、まずConvex Finance(convexfinance.com)にアクセスすることから始まります。Curve同様、MetaMaskなどのウォレットを接続した後、「Stake」セクションからCRVをステーキングすることができます。

ステーキングのプロセスは以下の流れで進みます。まず、CRVをcvxCRVに変換する際にApprovalが必要です。これは初回のみの操作で、その後の取引ではApprovalは不要です。

続いて「Stake」を実行すると、CRVがcvxCRVに変換され、自動的にステーキングされます。

この過程で注目すべきは、cvxCRVへの変換比率です。これは1:1の固定レートではなく、プロトコルの状態に応じてわずかに変動します。一般的には1CRVあたり0.95-1.05cvxCRVの範囲で変換されます。変換後、cvxCRVは自動的にロックされ、即座に報酬の獲得が始まります。

また、ステーキング時にCVXトークンも同時に発行されます。CVXの発行量は、プロトコルの状態に応じて徐々に減少していく設計となっており、早期にステーキングを行うほど多くのCVXを獲得できます。

b) 収益の確認、回収

収益は「Claim」セクションで確認することができます。

これらの報酬は随時発生し、ダッシュボードでリアルタイムの累積額を確認できます。報酬の請求は「Claim Rewards」ボタンで行いますが、すべての報酬を一括で請求することも、個別のトークンごとに請求することも可能です。

報酬を請求する際は、イーサリアムのネットワーク状況を考慮することが重要です。ガス代が高騰している時期は、報酬請求のコストが大きくなるため、ある程度の金額(少なくともガス代の10倍以上)が貯まってから一括で回収することをお勧めします。

また、獲得した報酬は、そのままConvexで再投資することも可能です。これにより、複利効果を活用したより効率的な運用が可能になります。特にCVXトークンは、Convexプラットフォームの収益分配に参加する権利を持つため、長期保有することで追加の収益機会が得られます。

c) 気をつけるべきところ

Convex経由でのステーキングで特に注意すべき点が三つあります。まず、スマートコントラクトリスクです。Convexは複数の監査を受け、これまで重大なインシデントは発生していないものの、比較的新しいプロトコルであることを認識しておく必要があります。特に、大量の資金を預ける場合は、分散投資を検討すべきでしょう。

次に、cvxCRVへの変換は一方通行である点です。一度cvxCRVに変換したトークンは、通常のCRVに戻すことはできません。流動性を確保するためには、取引所でcvxCRVを売却する必要があります。このため、急な資金需要が発生する可能性がある場合は、変換する量を慎重に検討する必要があります。

最後に、報酬請求の最適なタイミングです。イーサリアムのガス代が高騰している時期に小額の報酬を頻繁にクレームすると、手数料で利益が相殺されてしまう可能性があります。一般的な目安として、報酬額がガス代の10倍程度になるまで待つことが推奨されます。また、ガス代が比較的安価な時間帯(UTC深夜帯)を狙って請求を行うことで、より効率的な運用が可能になります。

④おまけ(CRVトークンによるCurveDAOへの直接参加)

ほとんどの方は関心がないかもしれませんが、CRVトークンでCurveDAOに直接参加することも可能です。イーサリアムのメインネットでしか参加できないため、大きな資産を運用しCurveDAOに直接物申したい方は、始めてみるのも良いかもしれません。興味のある方は、こちらの公式動画を参考にされると良いと思います。

まとめ:Curveは魅力的なDeFiプラットフォームです

DeFiの中核を担うCurveは、あなたの暗号資産運用に新しい可能性を開きます。少額から始められるスワップ機能では、業界最低水準の手数料で安全に取引が可能です。さらに、流動性提供を通じて、安定した利回りを狙うことができ、これまで機関投資家しかアクセスできなかったような金融商品への参加機会が広がっています。特に、ConvexFinanceと組み合わせることで、より効率的な資産運用が実現できます。

ガイド記事や動画も充実してきており、初心者でも安心して始められる環境が整っています。L2ネットワークを活用すれば、数百円程度の手数料で取引を始めることができ、誰でも気軽にDeFiの世界に一歩を踏み出せます。今こそ、次世代の金融プラットフォームであるCurveで、あなたの資産運用の可能性を広げてみませんか。まずは少額から、安全性の高いステーブルコインプールへの参加を検討してみることをお勧めします。DeFiの未来を形作るこの革新的なプロトコルに、ぜひ今日から参加してみてください。