Written :
July 5, 2024
Updated :
July 5, 2024

Vol.07(c) wBTCのリスクとは?代替コインで資産を守る技

(本ページはプロモーションを含んでいます)

ビットコインを持っているけれど、DeFiの高利回りに参加できずにいませんか?

このブログでは、あなたのビットコインを活用してDeFiの世界に参加する方法を詳しく解説しています。

ビットコインとイーサリアムの橋渡しとしてwBTCが仮想通貨界を席巻中でしたが、wBTCは長らくビットコインとDeFiを繋ぐ架け橋として活躍してきましたが、管理体制にBit Globalが入ることを発表、これを受けてDeFi大手であるMakerDAOがwBTCの受け入れをストップするようです。これはwBTCが抱える中央集権的な管理リスクが顕在化する可能性を示唆しています。

ここでいま注目なのがtBTC。分散化された仕組みで、あなたのビットコインをより安全にDeFiで活用できます。さらに、将来的にはeBTCやBTCfiといった革新的な概念も登場し、ビットコイン保有者にさらなる可能性が広がりそうです。

ビットコイン、DeFi、高利回り投資に興味がある方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください。あなたの資産運用の幅が大きく広がること間違いなしです!

この記事は、以下のような疑問を持つ方に読んでいただきたいです。

1)wBTCとは何か?どんなリスクがあるのか?

2)wBTCの代わりはあるのか?

3)代替コインの使い道と、今後の可能性について

結論を表にまとめておきます。

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1.
wBTCとは何か?どんなリスクがあるのか?

① wBTCとは何?

a)イーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークン

wBTCは、BitGo、Kyber Network、Republic Protocolの3社によって立ち上げられたイーサリアムのネットワーク上で発行されるERC-20規格のトークンです。これにより、ビットコインの価値をイーサリアムのエコシステム内で利用することが可能になります。ERC-20規格に準拠しているため、イーサリアム上の様々なアプリケーションやサービスと簡単に連携できるのが特徴です。

b)1:1でビットコインに裏付けられた代替コイン

wBTCは、実際のビットコインと1:1の比率で裏付けられています。つまり、1 wBTCは常に1ビットコインの価値を持ちます。この仕組みにより、wBTCはビットコインの価値を正確に反映しつつ、イーサリアムネットワーク上で利用できる利便性を兼ね備えています。

c)ビットコインのDeFi参加を可能にする橋渡し役

wBTCの最大の魅力は、ビットコインホルダーがDeFi(分散型金融)のエコシステムに参加できるようにすることです。従来、ビットコインはDeFiの世界から切り離されていましたが、wBTCを介することで、ビットコインの価値を保ちながらDeFiの様々なサービスを利用できるようになりました。

発行の流れについてはWrapped Bicoinの公式サイトホワイトペーパー上の説明図が分かりやすかったので、引用しておきます。

Source: White Paper of Wrapped Bitcoin

MARCHANTはKYC(Know Your Customer/顧客確認)をしてマネーロンダリングを防止する機能を果たし、この役割は設立当社はKyber NetworkとRepublic Protocolが担う、という記載がホワイトペーパーに残っています。一方でCUSTODIANはMARCHANT経由で預かった顧客のBTCを保管し、これを担保にwBTCを発行する役割を果たします。これはBitGoが担っていますが、ここに中央管理者のリスクが存在しますので注意が必要です。

② なぜwBTCは使われるの?

wBTCを使用することで、ビットコインホルダーは分散型取引所、貸借プラットフォーム、イールドファーミング)など、イーサリアム上の多様なDeFiサービスにアクセスできます。これにより、ビットコインを単に保有するだけでなく、積極的に運用して利益を得る機会が生まれます。

ビットコインとイーサリアムという二大仮想通貨のエコシステムを橋渡しすることで、ユーザーは両方の利点を活用できます。これにより、仮想通貨の利用範囲が大きく広がり、新たな投資や取引の機会が生まれています。

③ wBTCのリスクは?

a)カストディアンへの依存:中央集権化のリスク

wBTCシステムは、ビットコインを保管するカストディアン(管理者=BitGo)に依存しています。このカストディアンが信頼できない場合や、何らかの問題が発生した場合、wBTCの価値や安全性が脅かされる可能性があります。これは、分散化を重視する仮想通貨の理念とは相反する中央集権化のリスクとなっています。

b)スマートコントラクトの脆弱性

wBTCはイーサリアム上のスマートコントラクトを利用して機能しています。スマートコントラクトにバグや脆弱性が存在した場合、ハッキングや資金の損失につながる可能性があります。過去にもDeFiプロジェクトでスマートコントラクトの脆弱性を突かれた事例があり、常に注意が必要です。

c)規制リスク:法的地位の不確実性

wBTCを含む多くの仮想通貨代替コインは、法的地位が明確でない状態にあります。将来的に厳しい規制が導入された場合、wBTCの利用や取引が制限される可能性があります。このような規制リスクは、wBTCの長期的な価値や利用可能性に影響を与える可能性があります。

wBTCの特徴を以下の表にまとめます。

2. wBTCの代わりはあるのか?

wBTCの中央集権化のリスクをマネジするための代替コインを以下に説明します。

① tBTC:管理者を必要としないトラストレスなBTC

分散型管理で急速にTVLを伸ばしてきているtBTCについて説明します。

a) tBTCの特徴:完全な分散型と非カストディアル性

tBTCは、中央集権的な管理者を必要としない完全な分散型のビットコイン代替トークンです。Threshhold Networkによって運営されており、ユーザーは自身でサイトにアクセスしビットコインを預託し、tBTCを発行することができます。この非カストディアル性により、中央集権化のリスクを大幅に軽減しています。

Source: finematics

b) tBTCの仕組みと安全性

tBTCは、複数の独立したノードによって運営されています。これらのノードはtBTCのスマートコントラクトに1.5倍のイーサリアムを担保として預け、ユーザーがビットコインをtBTCに交換する際、ランダムに選ばれた署名人が鍵の生成を行い、ビットコインの預託とtBTCの発行を分散管理します。この分散型の仕組みにより、単一の障害点がなくなり、システム全体の安全性が高まっています。また、暗号学的な証明を用いることで、トランザクションの正当性を保証しています。

c) tBTCとwBTCの比較:分散化vs流動性

tBTCは高度な分散化を実現していますが、その分、wBTCに比べて流動性が低くなる傾向があります。wBTCは中央集権的な管理により迅速な取引と高い流動性を提供していますが、tBTCは安全性と分散化を重視しています。ユーザーは自身のニーズに応じて、これらのトレードオフを考慮する必要があります。

② sBTC:シンセティックビットコイン

a) sBTCの仕組み:合成資産としてのBTC

sBTCは、Synthetixプラットフォーム上で発行される合成資産です。実際のビットコインを裏付けとするのではなく、ビットコインの価格に連動するデリバティブトークンとして機能します。これにより、ビットコインの価格変動に追従しつつ、より柔軟な取引や運用が可能になります。

b) Synthetixエコシステムでの役割と利点

Synthetixエコシステムでは、sBTCを含む様々な合成資産を取引できます。これにより、ユーザーは実際の資産を保有することなく、その価格変動から利益を得ることができます。また、他の合成資産との交換も容易で、複雑な取引戦略を立てることができます。

c) 価格安定性とリスク:sBTCの特性と課題

sBTCは理論上、ビットコインの価格に完全に連動するはずですが、実際には市場の需給バランスによって若干の乖離が生じることがあります。また、Synthetixプラットフォーム自体のリスクや、合成資産特有の複雑性も考慮する必要があります。ユーザーは、これらの特性と課題を理解したうえでsBTCを利用することが重要です。

③ renBTC:RenVMによるクロスチェーンBTC

a) renBTCの特徴:トラストレスなブリッジング

renBTCは、RenVMと呼ばれる分散型の仮想マシンを利用して、ビットコインを他のブロックチェーンに移動させる仕組みです。このプロセスはトラストレス、つまり信頼できる第三者を必要としません。ユーザーは自身でビットコインを預託し、イーサリアムやその他のブロックチェーン上でrenBTCを受け取ることができます。

Source: finematics

b) RenVMの技術と将来性

RenVMは、複数のブロックチェーン間でデータや資産を安全に移動させる技術です。この技術は、将来的により多くのブロックチェーンをサポートし、クロスチェーンの相互運用性を高める可能性があります。これにより、ブロックチェーン間の壁が低くなり、より統合されたクリプト経済圏の実現に貢献する可能性があります。

c) renBTCのユースケースと市場での位置づけ

renBTCは、特にクロスチェーン取引や複数のブロックチェーンにまたがるDeFiプロジェクトで重要な役割を果たしています。例えば、ビットコインを担保としてイーサリアム上で借入を行ったり、異なるブロックチェーン上のDEXで取引したりすることが可能です。このような柔軟性により、renBTCは独自の市場ニーズを満たしています。

それぞれのコインとwBTCとの違いをまとめると以下のようになります。

3. 代替コインの使い方と今後の可能性

wBTCに変わる代替コインの一番手として期待されるtBTCの使い方を俯瞰した後に、これからの可能性としてのeBTC、そしてビットコインを更に有効に活用するためのBTCfiについて記載します。

① tBTCを使う

a) wBTCの代替としてtBTCを保有する

tBTCは、wBTCの代替として注目を集めています。wBTCが中央集権的なカストディアンに依存しているのに対し、tBTCは完全に分散化された仕組みを採用しています。tBTCを保有することで、ユーザーはより高度なセキュリティと透明性を享受できます。tBTCは、ビットコインの価値をイーサリアムネットワーク上で表現しつつ、中央管理者への依存リスクを排除します。この特性は、分散化と自己管理を重視する投資家や、カウンターパーティリスクを最小限に抑えたいユーザーにとって魅力的です。

b) tBTCをDeFiで運用する

tBTCはいくつかの方法で入手できますが、手軽なのはユニスワップなどで交換することでしょう。ERC20の規格に沿っていますのでメタマスクで保管できます。入手したtBTCは、様々なDeFiプロトコルで活用することができます。例えばCurveなどの分散型取引所(DEX)でtBTC/wBTCペアに流動性を提供することで、取引手数料の一部を収益として獲得できます。

執筆時点ではwBTCをAAVEで貸し出した場合のAPYが0.03%になりますので、上記のCurveの方が利回りが高く、またwBTCへの集中が緩和されるというメリットも取れます。

c) 運用する際に留意すべきこと

tBTCをDeFiで運用する際には、いくつかの点に留意する必要があります。まず、スマートコントラクトのリスクを認識することが重要です。tBTCやDeFiプロトコルのスマートコントラクトに脆弱性があった場合、資産が危険にさらされる可能性があります。また、流動性リスクも考慮すべきです。tBTCはwBTCほど流動性が高くない場合があるため、大口の取引や緊急時の換金に支障が出る可能性があります。さらに、規制リスクにも注意が必要です。暗号資産やDeFiに対する規制は国や地域によって異なり、今後変更される可能性もあります。これらのリスクを十分に理解し、自身のリスク許容度に応じて運用することが重要です。

②eBTCの可能性

更に新しい代替コインとして、eBTC(Ethereum-Backed Bitcoin)があります。eBTCはイーサリアムのエコシステムを活用した新しいタイプのBTC代替コインの概念です。eBTCはstETHを担保として発行され、ビットコインの価値を表現します。この仕組みにより、ビットコインネットワークに依存せずにBTC価値のトークンを作成できる可能性があります。eBTCの最大の特徴は、イーサリアムのスマートコントラクト機能を全面的に活用できる点です。これにより、より複雑なDeFiアプリケーションの開発が可能になり、ビットコイン価格に連動した様々なデリバティブ商品や自動化された金融商品を作成できる可能性があります。また、イーサリアムの改善(例:シャーディング)に伴い、eBTCも高いスケーラビリティを実現できる可能性があります。eBTCはまだ開発段階にありますが、その実現によってビットコインとイーサリアムエコシステムの融合が進み、新たな金融サービスの創出につながる可能性があります。

③BTCfiの可能性

a) BTCfiとは?

BTCfi(Bitcoin Finance)は、ビットコインをDeFiエコシステムに統合する包括的な概念です。これは、ビットコインの価値保存能力とDeFiの革新的な金融サービスを融合させ、より効率的で包括的な金融システムを作り出すことを目指しています。BTCfiは、tBTC、eBTC、wBTCなどの代替コインを活用し、さらにビットコイン自体のスマートコントラクト機能の拡張を目指す動きも含んでいます。BTCfiの目標は、ビットコインをより柔軟で機能的な金融資産に変え、従来の金融システムとDeFiの架け橋となることです。

b) なぜBTCfiが必要か?

BTCfiが必要とされる背景には、いくつかの要因があります。まず、ビットコインは最大の時価総額を持つ暗号資産でありながら、その価値を活用する方法が限られていました。BTCfiは、この膨大な価値をDeFiエコシステムで活用する手段を提供します。また、DeFiセクターの急速な成長に伴い、ビットコインホルダーもこの革新的な金融サービスに参加したいという需要が高まっています。さらに、中央集権的な仲介者を排除し、より安全で透明性の高い金融サービスを求める声が高まっており、BTCfiはこれらの要求に応えることができます。加えて、異なるブロックチェーン間でシームレスに資産を移動させる需要も高まっており、BTCfiはこの課題に対するソリューションを提供する可能性があります。

c) BTCfiを達成する手段は?

BTCfiを達成するための手段は多岐にわたります。まず、tBTC、wBTC、renBTCなどの既存のBTC代替コインを活用し、これらを様々なDeFiプロトコルと統合することが重要です。これにより、ビットコインの価値をレンディング、流動性提供、イールドファーミングなどのDeFiサービスで活用できるようになります。

次に、eBTCのような新しい概念を開発し、イーサリアムのスマートコントラクト機能を最大限に活用することで、より複雑で効率的な金融商品を作り出すことができます。

さらに、ビットコイン自体のプロトコルの改善や拡張も重要な手段となります。例えば、Lightning Networkの発展やRootstockのようなサイドチェーンの活用により、ビットコインのスケーラビリティとスマートコントラクト機能を向上させることができます。これらの技術的な取り組みに加えて、規制当局との協調や、ユーザビリティの向上、セキュリティの確保など、多面的なアプローチがBTCfiの達成には必要となります。

ビットコインのラップトークンであるwBTCは、DeFiの世界にビットコインの価値を持ち込む革新的な方法として注目を集めています。tBTC、sBTC、renBTCなどの競合する代替コインもそれぞれ独自の特徴を持ち、投資家に多様な選択肢を提供しています。

一方でBTCfiの開発の状況によってはwBTCを含めた既存のビットコインとイーサリアムの橋渡しが完全に不要になる可能性もあり、開発の状況を注視しておくことが大切です。

最後に、このブログの結論を再掲しておきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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